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• 概要
• 地域別㎡単価
• 不動産価格指数（住宅）の動向
• 他国の㎡単価との比較
• 他国の住宅価格との比較

2013年以降、デフレからの脱却を目指した日本政府による金融・財政政策の効果や、景気回復に伴う不動産需要の高まりから、日本の地価の上昇傾向が鮮明になってきました。国土交通省が全国の主要都市150地区における地価動向を四半期毎にまとめた「地価LOOKレポート」によると、2008年以降全国の半数以上の地区で地価が下落に転じましたが、その後徐々に持ち直し、2013年第1四半期からは半数以上の地区で地価が上昇、2014年第2四半期では全体の8割にあたる120地区で上昇と、地価の上昇基調が続いています。

不動産価格をみると、国土交通省発表の「不動産価格指数」（2008年度の不動産平均価格を100とした指数）では、2014年6月の住宅総合指数が、全国で10か月連続して前年同月を下回りましたが、首都圏（東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県）では、住宅総合、更地・建物付土地、マンションともに前年同月を上回っており、特にマンションにおいては前年同月比6.5％上昇の114.8で、14か月連続して前年同月を上回っています。

首都圏の新築マンションの2014年8月の供給戸数は2,110戸で前年同期比49.1％減、7か月連続して前年同月を下回りました。（出典：（株）不動産経済研究所「首都圏のマンション市場動向」2014年8月度）中古マンションの同月新規登録件数は、前年同月比2.2％増の12,769件、2か月連続して前年同月を上回りました。（出典：公益財団法人東日本不動産流通機構「マーケットウォッチ」）

不動産価格は人口動態の影響を大きく受けます。日本全体では人口が減少していますが、首都圏には人口が流入し続けています。こうした人口が密集する地域においては不動産の需要が常に供給を上回る傾向にあるといえるでしょう。　

こうした動向の要因として、住宅地においては、住宅需要を住宅ローン減税や低金利といった施策が下支えしていることや、景況感が改善し、住宅需要が拡大していることなどが考えられます。商業地においては、景況感の全国的な改善、主要都市の中心部等での消費動向の回復、低金利等による不動産投資の活性化、利便性の高い地域での住宅需要によって商業地をマンション用地として利用する傾向、などが考えられます。　

(2014年10月30日　更新）

東京23区および都心部（千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、渋谷区、豊島区）、その他主要都市の住宅地の地価

都道府県	市区名	基準地数	平均価格	上位の価格	下位の価格
東京都	東京23区	353	647,900	5,240,000	169,000
	千代田区	4	3,192,500	4,390,000	2,410,000
	中央区	4	1,317,500	1,630,000	1,050,000
	港区	10	2,129,000	5,240,000	1,460,000
	新宿区	12	802,800	1,290,000	578,000
	文京区	7	1,032,100	1,240,000	795,000
	台東区	3	693,000	919,000	530,000
	渋谷区	10	1,262,800	1,760,000	748,000
	豊島区	9	720,000	935,000	575,000
大阪府	大阪市	87	258,200	675,000	138,000
愛知県	名古屋市	126	212,200	1,630,000	55,100
北海道	札幌市	86	103,500	367,000	9,800
福岡県	福岡市	110	184,400	529,000	13,800

出典：国土交通省「令和5年度都道府県地価調査」を基に、インターナショナル・インターフェイスにて作成。
（https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/tochi_fudousan_kensetsugyo_fr4_000001_00192.html）

不動産価格指数（全国）

不動産価格指数（東京）

出典：国土交通省　不動産価格指数（住宅）　令和5年8月分を基に、インターナショナル・インターフェイスにて作成。（https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk5_000085.html）

世界主要都市における戸建住宅地の調査地点の土地m²単価（2013年1月調査）

出典：公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会「平成25年世界地価等調査結果」を基に、インターナショナル・インターフェイスにて作成。
（https://www.fudousan-kanteishi.or.jp/japanese/material_j/pdf/tikatyousa_h25.pdf）

世界主要都市における戸建住宅地の調査地点の住宅価格の比較（為替レートによる）

	2013年	2011年
東京	100.0	100.0
ニューヨーク	44.8	33.4
サンフランシスコ	37.7	42.6
ホノルル	49.6	49.5
バンクーバー	87.4	70.4
メキシコシティ	20.2	21.1
ロンドン	122.9	125.6
フランクフルト	43.4	39.8
ベルリン	30.6	35.1
ソウル	31.9	30.5
シドニー	67.0	65.0
オークランド	33.3	28.0

出典：公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会「平成25年世界地価等調査結果」を基に、インターナショナル・インターフェイスにて作成。
（https://www.fudousan-kanteishi.or.jp/japanese/material_j/pdf/tikatyousa_h25.pdf）